令和7年度入選者寄稿文

佐藤鴻希子

感謝を胸に吟の道

審査員の先生方・クラウン吟友会の先生方・そしていつもお世話になっている先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

 三度目の正直となった第52回クラウン全国吟詠コンクールは、次点に終わり悔しさを胸に来年も挑戦する覚悟を決めていたところ、思ってもいなかった繰り上げ入賞のお電話をいただきました。信じられない気持ちで頭が真っ白になりながら、嬉し涙を流しました。長年の夢が叶い、クラウン吟友会に仲間入りさせていただきました事心から嬉しく思っております。

 私が詩吟を始めたきっかけは、着物を着たい!という理由からです。日本舞踊を教えていた母の着物を、いつか自分で着られるようになりたいと思っていました。当時、老後の趣味として詩吟を習っていた両親を見て着物を着る良いチャンスだなぁと思ったのです。それが今から20年くらい前になります。父が自分の会を持つようになり、本格的に習い始めました。
遊び感覚で始めた事もあり、音痴な私はなかなか上達出来ませんでした。次第にお稽古もしなくなり詩吟から離れる生活を何年もしてしまいました。
もっと早い段階で、真面目にやっておけば良かったと後悔しております。

 若い人にも詩吟を知って欲しいと思うようになり、友達や知り合いを誘って一つの教室を始めた事で真剣に取り組むようになったのが10年くらい前になります。小学生だった息子も詩吟を始めました。そして、三年前に自分自身の会を持たせていただく事が出来ました。人に教える事で、自分自身が上達しなくてはいけないと強く思い努力するようになりました。先生として、恥ずかしくない吟をしなくては!と思う毎日です。一人でも多くの人に詩吟を知って欲しいと思う気持ちと、お弟子さんには上手になって欲しいと思う気持ちが私の活力になっています。

 私がここまで詩吟と向き合う事が出来るようになったのは、多くの方の支えと応援があったからこそです。待ってるよ!と声をかけてくださったクラウン吟友会の諸先生方・大会会場で叱咤激励してくださる先生方・アドバイスしてくれる吟友・温かい言葉で応援してくれた流派の先生先輩・私を信じてついて来てくれるお弟子さん達・そして何より一番応援してくれる家族。この結果は、決して一人では成し遂げる事は出来ませんでした。心から感謝しております。本当にありがとうございました。

 これからも、クラウン吟士諸先生方のご指導を賜り精進して参ります。いつまでも感謝の気持ちと努力を忘れずに、クラウン吟士として恥ずかしくない自分でありたいと思います。