正時賢二
活動報告及び今後の決意
第51回全国吟詠コンクール決選大会に於いて、栄えある賞をいただく事ができ、全ての関係者の皆様に感謝申し上げます。私は北海道詩吟連盟に所属し、今年で8年になります。
クラウンコンクールには今まで毎年挑戦してきましたが、自分の思うように行かなかった事、悔しい思いをしたことなど、様々な貴重な経験が今回の授賞につながったのだと思っております。
私の詩吟との出会いは、父が詩吟教室を開いていたのがきっかけです。当時中学生だった私は父のレコードをこっそりと聴き、自分なりの節で吟じていた事を、今でも鮮明に覚えています。私は幼少の頃から音楽と縁があり、6才の時ピアノを始め、中学、高校と、吹奏楽に専念、その後音楽大学に進学、卒業後は高校教師として、約40年間生徒に音楽の楽しさを伝えてきました。退職後は、以前から詩吟を生涯の趣味として選ぼうと思っていました。
本格的に始めたのは、退職した2017年の春、偶然同じ職場で家庭科教諭だった、前田薫子先生が、詩吟の指導をされていることを知り、さっそく先生が所属している「北海道詩吟連盟琴玲琴扇会」に入会し、師事を仰ぐ事になりました。「多くの人に自分の吟を聞いてもらいたい」という思いから、毎年の各行事には意欲的に参加してきました。また、ハリのある声を保つためにスポーツジムに通い始め、全身の筋力アップに取り組んでいます。更にパークゴルフで足腰を鍛えたりして、仲間たちとの交流も積極的に行っています。
私の将来の目標は、師範の資格取得ですが、目指しているのは、「心の琴線に触れる吟士」です。人に喜んでいただき、少しでも勇気づけられる様な吟が出来る様、技術面だけでなく人との交わりの中で、自身の人格も磨いていける様に精進していきます。今思えば、私に温かく接し、激励、応援してくれた多くの方々のおかげで、今の自分があるのだと、つくづく痛感しています。
これからも感謝の気持ちを忘れず、自分の吟をさらに磨いていける様、しっかりと稽古を重ねてまいります。私自身、まだまだ未熟でわからない事も多々あると思いますが、頑張ってまいりますので、これからもご指導よろしくお願い申し上げます。