令和4年度入選者寄稿文

矢澤乾峯

クラウン吟友会入会に思う

この度のクラウン吟友会に入会するにあたり、海老澤先生はじめ諸先生方には、過分なるご配慮いただき誠にありがとうございました。
私もクラウン一筋に数十年の時が過ぎました。でも、この挑戦は無駄ではなかったと思っております。今後の吟友会に少しでもお役に立てればと思います。
返り見ますれば、17歳で詩吟という「言葉」を知り、楽しく習い始めた矢先に20才で、父を亡くし心に吟を楽しむゆとりもなく、10年のブランクがありました。その後、友人に誘われて習い始めましたが、事情で幾度となく師も変わりました。平成12年から独立し「乾峯」として現在に至っております。
仕事で忙しいながらも幾度となくコンクールに挑戦をさせて頂き、幾つかの優勝もさせていただきましたが、今日に至るまでにはただ吟が好きなだけでは続かなかったと思います。
家族の協力、素晴らしい吟友との出会い、又、流派を越えての愛情たっぷりの励ましを頂きながら、今日の自分があると思います。今後は、尚一層精進し皆さまに愛される吟者になれるよう心に誓い、身が引き締まる思いでございます。