令和4年度入選者寄稿文

野口摂粋

短歌の部に入賞出来て

この度、新設された短歌の部で入賞を果たすことが出来、喜びにたえません。
以前からも短歌の吟題はありましたが、多くの漢詩の吟題と同一に競う形であり、どことなく不利に感じておりました。そのような折、新しく短歌の部新設と聞き、先輩のクラウン吟士の方の勧めもあり、十数年ぶりにコンクールに挑戦することにしました。
短歌の吟題は漢詩ほど多くないのが難点ではありましたが、課題吟の中から「東海の」と「天の原」の二題を選び練習を開始しました。
練習の中では、声作り(発声練習)と短歌の言葉の表現(詩情表現)に最も気を付けました。
私事ですが、歌謡吟詠の教室を主宰しており、歌謡吟詠の中では約四割が短歌を採用しています。従って日々の練習時に短歌を吟じることが多いと感じています。歌謡吟詠の一部として漢詩や短歌の練習をすることで筆者の気付いた利点がいくつかあります。
一、吟の前に歌うことで発声練習になることです。
二、歌の詩情表現することで延長線上の吟の詩情がしやすくできる。
三、長時間歌い、吟ずることで声にスタミナがつきます。ジョギング感覚で練習をと。
練習の時に気を付けること、それは伴奏との調和を含めた吟詠時間のコントロールです。その日によって吟詠スピードが微妙に変化しなかなか難しいと感じております。本選は、短歌は思いどおりでしたが、吟詠の部の吟は練習の時のようにもっとゆったりした吟を心がけなければと思いました
最後に要望することですが、次年度からは全国大会で予選とは違う二題目を吟じる事を復活していただきたいと思います。
クラウン吟友会に入会出来、私の吟詠人生五合目位には到達できたのではないかと感じています。これからも先輩クラウン吟士諸先生のご指導ご鞭撻を賜りながら、精進して参りたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。
「日々精進是好日」。