令和6年度入選者寄稿文

黒澤宗風

感謝を忘れずに

 第51回全国吟詠コンクール決選大会に於いて入賞させて頂きまして、心より感謝して致しております。また諸先生方はじめ吟友の皆様、そして家族にも心から御礼申し上げます。大会当日、緊張もあり力んでいましたが二十人の中に入りました。決選では精一杯吟ずることが出来、結果入賞し、クラウン吟士の仲間入りをさせて頂く事となり、これほど嬉しいことはありません。
 私が詩吟を始めたのは、昭和37・8年頃、勤務先の先輩の何度目かの誘いでした。何事も勉強と思い吟道部に入部しました。
 椿本岳謙先生の「嗚呼 硫黄島」を聞くことができました。腹の底から出るようなあの声や、節回し等、感激でした。又、先輩や部員の素晴しい吟に魅力を感じ、自分も早く上達したいと思い、昼休みに先輩と、暇があると一人田んぼの畦道や、那珂川の土手に行って練習しました。たくさんの詩文も覚え、大会にも出るようになった頃、仕事や自己都合により退部しました。
 7年前、2度目の転職先で先輩に出会い吟の話を聞き、茨城岳風会、晃法会に入会、細谷岳晃会長の指導の下、稽古を始めました。コロナ感染で一時中断するもこれまでの大会に於いて、各先生方のアドバイスや、講評などを念頭に置いて練習を重ねてまいりました。令和元年、4年、5年と各種大会にて入賞、令和6年ラッキーFM放送杯吟詠大会独吟三部漢詩「楠公を詠ず」で、優勝することが出来ました。今は健康のため毎日ウオーキング1万歩以上目標に、市主催「体幹元気コース」で筋肉や脳を刺激する体操、フレイル予防教室を利用して体力維持に気を付けております。
詩吟を通じて知り合った方々、吟友会の諸先輩、先生方のご指導をいただきまして、精進努力して参る所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。