令和6年度入選者寄稿文

伊東筑珠

入賞の感動を持ち続けて

 令和6年10月20日に行われました「第51回クラウン全国吟詠大会」 (短歌の部)で入賞という思いがけない賞をいただきクラウン吟友会の一員としてお仲間入りをさせていただきました。
 私と吟詠との出合いは40数年前、私が30代半ばの頃何か生涯の趣味を見つけたいと思い色々考えていたところ、お腹の底から声を出し、健康に良い詩吟に迷わず飛びつきました。 子供の頃から声を出し歌うことが大好きだった私は、近くの詩吟教室に通いはじめました。それが今では私の生き甲斐となっています。 最初のころはただ高い声で力一杯頑張って吟じていましたが、月日が経つにつれ詩の奥深さの表現、また声の出し方等自分には疑問点ばかりでした。そのような時、10数年前、現在ご指導いただいている先生と出会い、初歩から事細かく教えて頂き先日このような賞をいただくことが出来ました。 これも一重に先生はもとより、教室の吟友、又応援してくれる家族のおかげだと感謝しております。
 クラウンとの出会いは、現在ご指導頂いている先生のもとにお世話になるようになった10数年前からだと、記憶しております。最初は予選落ちが数年続き、落ち込んだ時期もありましたが、 1昨年(短歌)昨年(漢詩・短歌)と、全国大会に出場させていただきましたが、2回とも5人の中には入れず残念な結果に終わりました。今回3回目でやっと5人の中に選ばれました。決選では自分自身全く自信がなく(短歌の部)入賞で最初に名前を呼ばれた時には我が耳を疑い頬をつねり、現実であると確信したほどでした。
 今回の入賞で私の教室に通われている方にも、頑張ればきっと良い成績を出せます、努力はきっと実を結ぶと、胸を張って言えるようになりました。
「詩歌に親しんで情操を深め、日本人の心を深求しながら自己研鑽を怠らず」は私のモットーです。私も年を重ね来年は80路、身体を大切にし、この感動の瞬間を忘れることなく、クラウン吟友会の一員として身体の続く限り頑張りたいと思っております。
ご教示・ご指導宜しくお願い致します。