令和5年度入賞者寄稿文

成山智子

クラウン吟友会に入会・私の新たなスタート!

 この度、新たにクラウン吟友会に入会しました成山智子です。
全国大会に出場し、決勝進出がきまったとき、私は今までより一歩前進出来たと感じていました。さらに入賞したことは、まさかの展開でした。
 私が詩吟を始めたきっかけは、近所に住む叔母が詩吟教室を始めたことでした。幼少の頃叔母の家で遊んでいるときに、時々従妹と一緒に真似て吟じることがありました。そしてそうしたことを続けているうちに、いつの間にか叔母に弟子入りし、従妹とともに地元の詩吟大会に出場するようになりました。
学生時代そして社会人になっても細々と続けてはいましたが、結婚に伴い大阪から東京に引越することになり、子育てもあり余裕もなく毎日が過ぎ、もう詩吟をすることもないだろうと思っておりました。ある日、ママ友と話をしていた時に趣味や習い事の話になり、私が以前詩吟をやっていたことを話したところ、その友人のお母さんより、地域の詩吟の発表会にでない?と誘われましたが、その時は流派も異なるためお断りさせていただきました。そのことがきっかけでまた、自分の中でまた詩吟が出来るのであれば再開したいと思い始めました。叔母に相談すると同じ流派の先生が東京におられるからと、今の三浦先生に巡り会いました。こうして私は、10年ぶりに詩吟を再開することとなりました。 中々、コンスタントに教室に通えない状況にありますが、先生からは「自分のペースでいいよ」と言っていただき、変わらずご指導き感謝しております。

 全国大会に向けた練習の中では、音が狂うことが度々あり、大会前、音に対してナーバスになりました。基音の不安定さは気持ちにも表れ、焦りが出てきました。しかし、先生からのアドバイスをはじめ、教室の仲間からの卒直な意見や温かな励ましなど、様々なサポートのおかげで、詩吟に対する自分の意識が変わりました。一言目の発声、母音の口の形など、全体の練習より基本の練習をしっかりすること、当たり前のことですが、今後は出来ることに取り組み、今後の大会などに向け一つずつクリアしていけば良いと気持ちを切り替えていこうと思っています。
 この受賞は、私にとってスタートラインです。まだまだ沢山の課題を抱えておりますが、これから皆様から様々なことを学ばせていただき、一層の向上を図っていきたいと思っております。